Parliamentary Debateという即興型英語ディベートに関して、思ったことをつらつらと、気の向くままに吠え綴ります。 Debateという眼鏡を通して、人間とか社会とかといふものについて考察してみるBlog
2014年1月13日月曜日
”そうだ、ラウンド練をしよう”
http://debatejiyucho.blogspot.jp/2014/01/debating-cycle-theory.html
ここでは、加藤さんは「ラウンドだけを練習と考えるのは間違い」とおっしゃってます。
僕は同じ意見なんですが、厳密に言うともう少しラディカルな(?)考え方で、「ディベーターとしての実力の9割以上はラウンド外の努力で決まる」とさえ思っています。
加藤さんの野球の例を使って考えると、野球部の人が本当にうまくなろうと思ったら、自分自身の弱点を自分の頭で考えて、素振りするなり、守備の練習をするなり、走り込みをするなり、するはずですよね。
実際のラウンドでの”実践的な能力”は、あくまで個人の実力があって初めて機能するものですし。
さらに極論を言えば、ぶっちゃけラウンド練を全くしなくても本番にそこそこ強いパートナーさえいれば、ある程度のところまで勝ち上がることは出来るとさえ思ってます。
JPDUにはディベート関連のマテがたくさん上がってますし、ディベートの動画を見れば本番を想定してストラテジーを練ることも可能ですし、motionもネットで調べられますし、英語や、アカデミックな知識はネットや書籍を使えばいくらでも吸収可能です。
ただあくまでこれは極論であって、まったく現実的ではないです。
一人でひたすらこんなことしててもつまんなくてやる気が続かないですし、実際そこまで本番を緻密に想定して練習することは”天才”じゃないとできません(笑)
少しえげつない言い方をすると、ラウンドばっかりやろうとする人は「自分自身にとって何が効率的な練習方法なのかを考えるという、練習の「質」を向上させようとする、別の方向の”努力”を諦めてる人」とも言い換えられるかもしれないですね。
当たり前ですが、強くなるために必要なのは、”質”の高い練習で、たくさんの”量”をこなすことです。
「ラウンド練」というのは、あくまで上手くなるという目的を達成するうえでの、無数にある練習方法のうちの一つだという意識は常に持っていた方が良いと個人的には思います。
「ラウンド練」や、先輩に指示された練習方法のみが唯一の練習方法だと無意識に思い込むと、その練習方法が自分と合わなかったときが悲劇です。
やってもやっても非効率なため目に見える形で実力が伸びず、そして「そもそも練習方法があってない」とという発想が出ないと、実力が伸びない原因は自分の”練習不足”という安易な解答にたどり着きかねません。
そして非効率な”努力”を、効果が出るという確信が無いまま、藁をもすがる思いで半ば祈りながら反復し続けます。
はっきりいって苦痛でしかないです。
このような場合、多くの場合最終的に効果が出ずに、「あんなに苦しい思いをしたのに上手くなれなかった、自分にはディベートが向いてないんだ」などという謎の結論に至って、ディベートが嫌いになってしまいます。
とまあ、かなり大げさで極端なストーリーを書きましたが、あながち的外れなことを言ってはいないと思います。
こんな話をして何が言いたかったかというと、自分の頭で考えるという作業を常に行ってほしいんですよね。
それは、ラウンドでディベートをしてる時だけでなく、むしろラウンドをしていない時にどれだけ自分の頭で考えられるかということです。
先輩に言われた練習方法や、どっかのブログに書かれたの練習方法を見つけて、「これをやれば強くなるはずだ」と思い込んだ時点で思考停止が始まっています。
どっかの強いディベーターがある練習方法を使って実際に効果が出ていたとしても、それはその人にとってベストだっただけで、あなたにとってベストであるという保証は全くないです。
むしろそうである可能性の方が現実的には低いのに、自分にとって最適の練習方法と思い込む方がナンセンスです。
常に能動的であってください。
ラウンドが終わってすぐにジャッジにフィードバックを聞きに行く前に、一息ついて改善点を探せないかまずは自分の頭で考えてください。
そういうステップを少しづつ着実に踏むことが結果的に、ディベートで強くなるだけじゃなく、思考力をつけるうえで一番の近道だと思います。
ここらへんの話は、ディベートのみに限った話じゃなくて、努力をしようと思ったときにすべて当てはまると思います、野球でも勉強でも。
もちろん誰もかれもが、自分にあった練習方法を探したり、考えたりすることが得意だとは思いません。
自分で考えるための材料やヒントを得るために、先輩を頼って質問したりするのは全然良いのです。
ただ自分で考えられるレベルのことまで丸投げにして答えだけ聞こうとするのはあまり賢いとは思いません。
せめて後輩とかが自分で考えようと思ったときに、少しでもヒントになるようなアイディアや視点を書いて行けたらなあと思ってこのブログを始めました。
ただ、あくまでこういうものは、当の本人が自分で考えるという意識をもってアクティブに読んだ時初めて効果が出るものなので、もちろん読めば誰でも役に立つというたぐいのものではないです(笑)
決まり文句のようにしつこく書きますが、ここに書いたことはあくまで多くのディベーターの人が上手くなりたいと考えてるだろうと想定して書いているので、それに当てはまらない人はこの限りではありません。
ディベートに割く時間や労力の割合を自分であらかじめ決めていて、ラウンド練だけとりあえず参加して、その中で学べる範囲のことだけ学ぼう、みたいなスタンスの人はそれはそれで完全に合理的な考え方だと思います。
長々と偉そうに精神論みたいなことを書いてしまいましたが、僕自身がブログを始めた意図を多かれ少なかれ理解しておいて頂けたら、今後読んでもらう時に少しは役に立つかなと思ってあえて書かせて頂きました。。
今回あまり実用性の無い説教臭い内容をたれながしてしまったので、次はもう少しディベートに直接関係ある内容を書こうと思います笑
具体的には、加藤さんもブログで取り上げていたWUDC 2010 QFの動画(http://www.youtube.com/watch?v=kZmwpvTerxM&list=PL6-75d78H46P6Y54gKwRFj7u1t92teVTT)について、特にLOのシェンウーのスピーチの内容について、僕なりの一つの見方を紹介しようかと思っています。
ではでは。
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