Parliamentary Debateという即興型英語ディベートに関して、思ったことをつらつらと、気の向くままに吠え綴ります。 Debateという眼鏡を通して、人間とか社会とかといふものについて考察してみるBlog
2018年2月3日土曜日
〔コラム〕Leiden回想録 ① ~ オランダでディベート始めました ~
先日、昔の記事をだらだら見返していて、意外とLeidenにいた頃の体験談的な話は書いていなかったのだなと気づき、せっかくなんで朧げな記憶をたどりつつ、その時の経験を何とか言葉として紡げれば、と思います。
もう5年も前の話になるので、覚えていることだけつらつらと。
今後留学先とかでディベートをする人がいれば、その際の参考になればと。
日本のディベートという大きな枠組みで考えると、これから海外でディベートをやる人が増えることは間違いなくプラスになるとも思っておりますため、その一助になればという気持ちもあります。
【Leiden Debating Unionに参加するまで】
オランダに留学をしたのは、ちょうど今から5年前の2013年2月、大学生活2年目が終了しようとしていた頃でした。
日本にいるうちに、ライデンのディベート部をググって、メールで参加できないか聞いてみました。
オランダ人は返信が遅いと聞いていたのですが、1週間もしないうちに返信が来て、welcomeだからいつでも来てくれ、と言われ、ひとまず入部はすんなりと行きました。
大学によっては、入部のためのセレクションとかあるところもあるらしいので、事前に確認しといて良かったです。
ライデン大学の法学部棟の教室を借りて練習をしていたため、授業後に指定された教室に向かいました。
<法学部棟>
<オサレな図書館>
オランダ人だらけのディベート部に日本人単身で乗り込んだわけですが、初日は尋常じゃないくらい緊張して、ガチガチだったのを今でも覚えています。
30分くらい前に法学部棟につき、意味もなく同じところをぐるぐる徘徊していたため、警備員のおじさんに目はさぞ不審に見えたでしょう。
そんなこんなで時間になり、指定の教室まで行き、おそるおそるドアを開けてみたところ、「あなたがメールしてくれた留学生ね?」みたいなテンションで、温かく迎えてもらい、ライデンでのディベート生活がスタートしました。
【初めてのラウンドで1位を取り、調子に乗る】
練習は基本的に、1日2ラウンドやって、それぞれフィードバックをもらう、という、日本の大学と変わらないものでした。
初めてのラウンドでは、ディベートを始めたばかりのオランダ人の子とチームを組み、とりあえずラウンドが始まりました。
モーションは、THW criminalize ~って感じの、prostitutionでサービスを購入した人間を罰しましょう、みたいなモーションで、ポジションは確かCGでした。
Leiden Debating Union (以下LDU)はヨーロッパでかなりの強豪で、少なくともESLではトップクラスのレベルという認識だったので、恐怖で漏らしそうでした。
直前のベルリンワールズのESL Finalでは、4チーム中2チームがLeidenという異様な光景を目撃していたので、なおさら緊張していました。
幸か不幸か、最初のラウンドではESL Finalにいた人たちは同じラウンドにはいませんでしたが、それでもみんな強いのだろうと思い、がちがちでラウンドに。
いざラウンドが始まって、どんなことを話すか全神経を集中させて聞きました。
聞いていたのですが・・・
何言っているか分からない。
英語力の問題か、とも思ったのですが、少なくとも単語とかは最低限は聞き取れていて内容もなんとなく理解はできる。
ただ、なんでその話をこのモーションでしているのかわからない。
prostitutionのモーションで、「正義とは」みたいなふわふわした話を、7分間全力で話して、ドヤ顔をして帰っていく。
「これがヨーロッパのディベートか」と衝撃を受け、頭が混乱してとてもスピーチができる状態ではなかったです。
とはいえ、そんなことも言ってられず、ごくごく当たり前の話を、へたくそな英語で話して帰ってきました。
ラウンド全体で何が起きているのか理解できず、「これは4位か・・・」と思いました。
Decisionを聞くと。
1位。
ファッ!?
って感じでした。
ジャッジ(上述のESL Final出てた人の1人)いわく、
・お前のチームは、分析浅いけど、抑えるべきポイントは最低限説明していた
・他の人は何言ってるかよくわからんかった
みたいな感じでした。
ドヤ顔+英語力の組み合わせ凶悪すぎな。と思いました。
次のラウンドも2位かなんかで、意外となんとかなるやん、って調子乗ったのを覚えています。
まあ、調子に乗った人間の末路なんて、ロクなことが無い、というのが世の常ですね。
のちのちそんなのんきな自分の顔面にハイキックを食らわせたくなるのですが、その話はまた次回以降に。
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