2014年12月9日火曜日

凌霜杯(1) -モーション解説-


先月は凌霜杯お疲れ様でした。
今回はCAを務めさせてもらって、力足らずでいろいろご迷惑かけたりしてしまったこともありましたが、その一方で楽しかったって言ってくださる方もいて素直に嬉しかったです、ありがとうございました。
ACのメンバー、コミやランナーの方たちもお疲れ様でした、本当にいろいろ助けられました。

今回は出したモーションについて、特に僕が個人的に出したいって言ったモーションに関して簡単な説明とその意図を書いていければなと思います。


【Motions】 
R1: THW require isolated communities to introduce "Rumspringa."
R2: In states where hate speech is illegal, THW abolish hate speech laws.
R3: THBT Japanese government should refuse Julian Blanc to cross its border.
R4: THBT developing nations should prohibit slum tourism.
QF: Assuming technology exists, THW incapacitate juries from recognizing the racial/ethnic background of suspected criminals and victims.
SF THW give up the Euro.
Rookie GF: THW allow minors to take gender reassignment surgery without parental consent.
GF: THW require international development aid budgets to be approved by popular referenda.


そのうち
R2: In states where hate speech is illegal, THW abolish hate speech laws.
R3: THBT Japanese government should refuse Julian Blanc to cross its border.
SF THW give up the Euro.
GF: THW require international development aid budgets to be approved by popular referenda.

の4つは割と個人として出したいと言って出させてもらったモーションです(笑)

R2: In states where hate speech is illegal, THW abolish hate speech laws.
ディベーターならおなじみヘイトスピーチです。
Gov.は主にヘイトスピーチ法のabuseの危険性とか、public discourseの話とかが出来ると思います。
たしかどっかの国でマイノリティへの国の補助を「特権」とコラムで記した人がヘイトスピーチ法の適用を受けたとかいう事件もありました、興味ある方は調べてみて下さい^^
Opp.はそのままヘイトスピーチがなんで禁止すべきなのか、またもっとマクロにどういう時にfree speechを制限できるのかということ。
あとは、ほんとにヘイトスピーチ法がないとそういう事件に対処できないのかっていう話も出せるかと。
例えば、在特会が朝鮮学校の前で半ば脅しに近いヘイトスピーチをしていたのは、本来だったら威圧業務妨害とかで対応できるそうです。

<参考>


R3: THBT Japanese government should refuse Julian Blanc to cross its border.
ジュリアンブランクってYouTubeで調べたらいろいろ面白い動画が出てきます。
いろいろ問題発言して、その件に関して一応謝罪はしてるみたいです、本当に反省しているかは謎ですが(笑)
これはオーストラリアやイギリスでは入国を拒否されて、日本の外務省は相変わらずあいまいなスタンスを取っているようで。
どういう時に入国を拒否できるか、もしくはどういう時に拒否すべきか。
特にジュリアンブランクみたいにそもそも犯罪者かどうかわからなかったり、民間人の思想(?)をもとにどこまで国が権力を行使して良いのか。
いろいろ考えていくと面白い論点だと思います。


SF THW give up the Euro.
ユーロについての基本的な理解を問うある意味超ストレートな論題です。
僕自身経済に関してそれほど深い理解があるわけではないので踏み込んだ話はあえて言及しませんが、ユーロの構造的問題として、ECBが金融政策を域内で一括して行っているのにも関わらず、各国が財政政策を自分の好きなようにやっていて、普通の国でやっているように金融政策と財政政策の足並みをそろえて対応できないという点があると思います。
あとはユーロを廃止した際に、EUというpolitical unionにどういう影響があるかという話も出来るかなーと思います。
興味のある人は以下のリンクを参考にしてみて下さい、ユーロに関する解説記事と、実際に同じ論題でステファニーベルとかトップディベーターが議論している動画です。。

<参考>
http://marketplace-debate.blogspot.jp/2011/12/part-1.html
http://marketplace-debate.blogspot.jp/2011/12/part-2.html
http://marketplace-debate.blogspot.jp/2011/12/part-3.html

https://www.youtube.com/watch?v=8K222vPeflg


GF: THW require international development aid budgets to be approved by popular referenda.

去年のEuroのモーションから引っ張ってきました。
Aidとdemocracyは日本人が結構苦手なのではないかと思っていたので出しました。
Aidに関しては、募金して「いいことをした」っていう満足感を得てる人はたくさんいるけど、じゃあその自分が募金したお金っていうのが本当に意図したとおりに届いているのか、もしかしたら自分の寄付したお金がさらなる紛争や悲劇を招いていないか、っていうことまで考えて募金している人がどれだけいるのか、っていう個人駅な問題意識がありました。
(別に募金とか援助全体に反対という極端な意見を持っているわけではないです笑)

レファレンダムっていうのも、現状で民主主義っていうのがRepresentationとefficiencyってのがどういうバランスで動いているのか、また今後どういう民主主義の形をとっていくべきなのか、っていうのを問う上では良い切り口だと考えました。

援助については、僕もそこまでじっくり読めてはいないのですが、以下の書籍が面白いと思うので興味あったらぜひ読んでみて下さい。

<参考>
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%83%90%E3%83%B3%E2%80%95%E7%B4%9B%E4%BA%89%E5%9C%B0%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E4%BA%BA%E9%81%93%E6%8F%B4%E5%8A%A9%E3%81%AE%E7%9C%9F%E5%AE%9F-%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%80-%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%B3/dp/4492212035




ざっくりとですが、モーションに関する説明でした。。
次の記事で今回のモーションの意図について書くので興味があればそちらも読んでいただければと思います^^
















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