WorldsのGF解説を書いてみたいと思います。
いくつかの記事に分けて書いていきます
今回はOGの話していた内容を大まかにまとめみました。
なるべく注意はしますが、一部もれや誤りがあるかもしれないので、やや批判的に読んで頂けるとありがたいです^^
Motion: THB that the world's
poor would be justified in pursuing complete Marxist revolution.
動画URL : https://www.youtube.com/watch?v=tngaDNSlCpU
(1)各チームは何を話していたか?
<OG>
【Model】(PM)
・Marxist revolutionの定義
→どんな形態のものでも「私有財産制の否定」を目標とする
・Marxist revolutionの形態
→①既存のシステム内部からの革命
i.e. マルクス主義政府に投票して、極端な再分配政策を実現したり、私有財産制を否定する
②既存のシステムの外部から、強制的に制度を変革する
・世界観
→現実的に、革命すべてがうまくいくとは限らず、多くの場合ただのさらなる再分配政策の進展にとどまるかもしれないと認めつつ、革命がうまくいった後の世界観を提示。
資本主義が成立する前のような、共有経済に基づいた社会で、人々が自分たちを労働者より価値のあるものとして定義していた時代のような社会が、革命後の世界であると説明。
〔1〕<Principle> Justification
①私有財産は人間の尊厳を侵害する(Why private
property is unjust) (PM)
→私有財産というものはそもそも、植民地や奴隷制、家父長制などを通じて不当に得られたものであり、本質的に略奪である。
仮に直接的な略奪ではないとしても、(政府の)過失である。例えば、知的財産権のように抑制的な私有財産を黙認し、税金を適正にかけないために、貧困層は必要な治療などにアクセスできない。
さらに、貧困層は、数世紀にもわたる公民権のはく奪、つまりはく奪と過失によって自身の権利を主張することを妨げられ続けてきたので、それに対して矯正を求める権利がある。
これは賠償やより多くの金銭を与えるだけでは不十分で、原理上独立の権利として、原状回復を訴える権利があり、平等の原則に照らして正当性がある。
最後に、仮に誰もが平等に資源にアクセスできるとしても、私有財産はなお人間の尊厳を侵害し続ける。
まず第一に、競争そのものが道徳的に恣意的で、不当である。
例えば、物質の欠乏が企業が成功する条件となったり、生まれつきの資質や才能によって恣意的に差異がうまれることは、道徳的に間違っている。
第二に、資本は様々なことに関して決定権を行使し続ける。資本家は、誰を雇うか、どんなスキルをつけるかということを決めることができる。
以上の理由から、私有財産制は人々の尊厳を侵害し続ける。
②マルクス主義革命は正当化される(Why Marxist
revolution is justified) (DPM)
→マルクス主義革命が暴力的で、かつ、失敗する確率が高いとしても、以下の理由により正当化される。
・PMが述べたように、そもそも私有財産制そのものが暴力的である以上、それに抵抗する手段として暴力的な手段を用いることは正当化される。
・正当防衛は、仮に失敗することがほぼ確実だとしても正当化される。なぜかかというと、悪に対して抵抗することそれ自体が善であるから。
i.e. ホロコーストにおいて、ポーランドのユダヤ人自治区に住んでいた人たちには、2つの選択肢があった。1つは、そのまま連れ去られること、もう一つは、実際に行われたように、仮に成功しないと分かっていても武器を持ち抵抗すること。この場合、後者の正当防衛は正当化される。
〔2〕<Practical>
【SQのproblem】
①Opp.のモデルでは以下の理由により、構造的な変化は期待できない。(PM)
・民主主義の構造に問題がある。選挙区はゲリマンダーによって、構造的に抑圧され続けている。主要なメディアは資本家によって牛耳られ、何が良い政策かという議論は独占されていて、かつ人種差別的なレトリックでさらに制度から遠ざけられている。また、歴史的な公民権はく奪によって、投票に来る可能性は他の人と比べて低い
・国際的なシステムの構成の不均衡。例えば、ブレトンウッズ体制はほとんど西欧の国家によって築かれた。人権機構は、社会的経済的権利より、市民権や政治参加の権利を重視する。(それらは私有財産を守る方向に働く(DPM)
以上の理由より、Opp.の世界では、構造的に改善が望めない。
具体例として、(DPM)
・アフリカにおける絶対的貧困のレベルは、1960年代と比較して悪化している
・アフリカ系アメリカ人の平均賃金は下がり続けている
・トップ1%の資本家が資本を増やし続けている。
②成功する場合
Marxist revolutionは次の理由により成功しうる。(PM)
・World’s poorは全人口の大部分を占めるため。特に資本家は、その利益の創出を労働者に依拠している。
・資源の場所が、発展途上国に偏っているため、彼らはそれらへのアクセスを持っている。
・人種的な分裂を超えて、World’s poor は団結できるため、現状の資本家によって生み出されている人種的な断絶を克服できる。
さらにDPMから、
・兵士の大多数は貧困層である。例えば、アメリカ軍の徴募は大多数が(貧しい)アフリカ系アメリカ人。
また、Marxist revolutionへの過程で、とり再分配的な政策を実現し、私有財産制を徐々に瓦解させていくことができる。(DPM)
例えば、南アフリカにおけるRhodes
Must Fall Movementのように、市民が抵抗することによって、政府に増税を通じて私有財産を徐々に否定し、再分配を促すことができる。
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